11/22青山にて、「 ESM事例カンファレンス ~チーム運営と、アジャイル開発~」が行われました。永和のお客様から、実際に一緒に活動をやった事例をお話いただく場です。
看護師チームによるKPTの実践
まず、やわたメディカルの中田 恵子さんから、医療の現場にKPTを使った改善活動を使って頂いた事例を報告いただきました。ぼくはこの発表を何度か聞いていますが、病棟の引っ越しと科の統合の中で、看護師たちが不安をかかえ、どのように協力して新しい職場づくりをしていったか、が克明に語られています。その中で、ふりかえり(KPT)が中心的な「知の伝達」の役割を果たしました。物理的な引っ越しだけではなく、スキルや知識の引っ越しをしている例なんです。
(くわしくは、esm-conferenceブログ を参照してください。)
アジャイル開発をよりアジャイルに
NTTデータCCSの佐藤 竜一 さんから、SIの中にアジャイルを取り入れる活動、そしてチームの評価活動の成果を報告いただきました。
ぼくのハイライトは、「SIとアジャイル」の観点で顧客の予算システム、とアジャイルの不整合について。顧客(発注側)のからみて、予算どりには企画の承認が必要で、そのためには総工数が必要、そして、そのためには要求を事前に見積もらないといけない、という話してくれました。
一括請負の受発注のSIでは、まだまだアジャイルとリアリティの整合には課題があります。その中でどのようなスタンスと考え方で進めているのか、いいお話が聞けました。
ゼロからはじめるプロダクト開発
MCデータプラスの原 和也さん。モバイルのアプリケーションをアジャイルで開発した事例なのですが、新規のプロダクト開発(SoE)であっても、長く存在する「現役システム(SoR)との連携」がでてくる。
今後、SoRとSoEは二律背反でなくバイモーダルで行こう、と話をして頂きました。
二つの発表とも、リアリティの中での「よりよい開発へ」の考え方が表現されています。
ESMのアジャイル開発
平鍋からは、アジャイルの起こり、現場改善活動との関係、など、プロジェクトファシリテーションの視点から、アジャイルの意味を話させてもらいました。(いつものお話です)
パネルディスカッション
パネルディスカッションで、ご質問いただいた、権力でなく組織を変える話でご紹介した、「Fealess Change」はこちらです。
https://www.amazon.co.jpdp/462108786X/
以前、著者の Linda Rising が日本に来た時にアジャイルジャパンで話してくれた内容のスライドに上げておきます。
まとめ
福井の会社がこうやって、さまざまなお客様と活動でき、また、こんなに褒めていただける会を開催できて幸せに思います。登壇者の皆様に感謝します。ありがとうございました!
また、うちわですが、当日お手伝いしてくれたアジャイル事業だけでなく他事業部の方々、準備、当日、ありがとうございました!永和のやり方をどんどん広げていこうね。