2021 個人的ふりかえり

2021年も31日を向かえ,久しぶりに自分自身の活動を振り返ってみます.パーソナルな話です. 会社の事業面 永和システムマネジメント,チェンジビジョンともに順調に利益を出せる状態になっていて,実際に推進している事業部長たち,現場で活動している社員には感謝ばかりです.永和システムマネジメントでは, Agile Studio への見学が200社 1,000名を超えた. Scrum Inc. の公認の「認定 Scrum マスターセミナー」を初開催,継続して席が埋まっている. 5期連続(夏冬賞与に上乗せで)決算賞与が出せ,今期はじめに給与も大きくベースアップできた. 受託部門の売上の50%がアジャイルになった. 福井でも東京でも中途採用が増えた!(まだまだ募集中,こちらへ) 機械学習のチームを作った. アジャイルコミュニティ Agile Japan はじめとするコミュニティ活動も今年多く登壇した.また,学校や企業さんに呼ばれてお話しもさせていただいた.昔からの仲間が講演に呼んでくれるのはとても嬉しいし,新しい仲間ができるのもまた楽しい.及部さんと出版記念講演を数度行ったこと,XP祭り,ふりかえりカンファレンス,スクラム札幌でキーノートさせて頂いたり.アメリカの川口耕介さんと絡めたのも思い出深い.あと,福井でも2回講演を行ったが,両方とも福井新聞に出て近所や社員の家族からコメントもらう,というのも福井ならでは,だった.また,野中先生と友好関係が深くなり,ちょくちょく直電で会話するようになった.「平鍋くん,こんなことを考えたんだがどうかね?」がいつもの電話の切り出し. そうだ,今年は「アジャイル開発とスクラム第二版」を野中郁次郎先生,及部さんと出版したのだ! 1/8 – RSGT2021 「野中郁次郎のスクラム再訪問」 (野中先生自身のキーノートも) 1/27 – AITC 「アジャイル開発とデジタルビジネスの潮流」 2/18 – 福井市高志高校 2/25 – 株式会社エーザイ 3/10 – NTT コム ソリューションズ 4/10 – ふりかえりカンファレンス 4/10 – NTT Communications 4/23 – Agile Studio 「アジャイル開発とスクラム第2版で伝えたかったこと」 4/24 – […]

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The Art of Linear Algebra – Graphic Notes on “Linear Algebra for Everyone” by Gilbert Strang

I just finished a short article based on Prof. Gilbert Strang’s new book “Linear Algebra for Everyone”. It is called “The Art of Linear Algebra – Graphic Notes on ”Linear Algebra for Everyone.” Prof. Strang helped me a lot and gave a kind Foreword to it, how nice ! A full paper is hosted at […]

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Scrum Master THE BOOK 読んだ

話題の新刊、『優れたスクラムマスターになるための極意ーメンタルスキル、学習、心理、リーダーシップ』を手にしました。オリジナルの書籍名は、 “The Great ScrumMaster: #ScrumMasterWay” です。 悩めるスクラムマスターを勇気付ける、考え方やツールがコンパクトにまとまっていて、イラストもふんだんなとても読みやすい本です。 序文をリンダライジングが書いている 日本語序文は永瀬さんとロシェル・カップさん 日本のスクラム実践者、現役スクラムマスター、プロダクトオーナーが訳者陣! ということで、安心して読めますし、ずんずん読み進められました。 スクラムマスターは、いつでも「悩める存在」です。チームに助言を与えたいのですが、まずは、自分が悩むでしょう。ときには悩み込んでしまってなかなか答えが出せないときもあります。そんな時、どんな指針にしたがって行動したら良いか、、、、先輩スクラムマスターに聞くのもよいでしょう。この本は、そんな悩めるスクラムマスターが開く本として、大切な「考え方」が書かれていて、とてもお勧めできる本です。一家に一冊です(まさにバイブルか五輪書!)。 また、ファシリテーション、コーチング、メンタリング、などのチームとの寄り添い方、コミットメント、説明責任、衝突、責任転嫁、などの責任と役割の話、Positivity などの最新心理学、などなど、読みどころがたくさんあります。 もう1つのお勧めは、ツールボックスとして、根本原因分析、インパクトマッピング(!)もとりあげられていることです。 ぼくとしては、2013年に Impact Mapping を訳しているので、これがツールとして紹介されるのは、とても嬉しいことです。ゴールを達成するために何が効果的か、という作戦作りにうまく機能します。 解説スライドもこちらにあります。 これを訳したときに、解説ビデオを作ったので、こちらもよろしければどうぞ。 訳者陣の方々、いい本を訳してくれて、ありがとうございました!悩めるスクラムマスターに福音となりますように。

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ICONIX を使ったオブジェクトモデリング

OOC = Object-Oriented Conference でお世話になった hiro さん(@hirodragon112)の、#astah セミナーシリーズに参加してきました。 最近アジャイルばかりの話題を書いていて、ソフトウェアデザインの話題は久しぶりです。当日のスライドはこちら。 hiro さんはゆっくり「オブジェクト指向」という言葉の意味や捉え方かたはじめ、 「外部知識が捕捉される」モデルの重要性 を前半で、後半でユースケース分析、ロバストネス分析、を通じてドメインモデルが洗練されていく様子を解説していただきました。(Akaponさんのマインドマップによるレポート) 私も、アジャイルで最低限キープするモデルとして、「1.アーキテクチャ」、「2.ドメインモデル」、「3.キーユースケース(1,2)」を上げています。よく考えると、キーユースケース(2のCommunication 図)は、ロバストネス分析そのものですね(そう書けばよかったな、と今思っている。スライドこちら「アジャイル時代のモデリングと astah さくさく活用」) hiro さん、バウンダリオブジェクトを「横メロン」と呼んだのはさすがですね!astah では、「バウンダリ(横メロン)」、「エンティティ」、「コントロール」などのアイコンをデフォルトでサポートしているので、ぜひ使ってみてくださ。詳しくは、こちらの資料を参照ください。 おーひらさんも、すばやくレポートしてくれました! 以前に、石川さんにも、 astah を使ったICONIX モデルの書き方の記事を書いていただいていました。 ICONIXプロセスのロバストネス分析をastah*でやってみたお話 hiro さんありがとうございまいした(正しい hiro さん)!

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Agile Studio は福井から日本全国へ

コロナ時代において、リモートワーク、リモート開発、リモートマーケティングのスタイルがどんどん変わっていますね。 アジャイルスタジオは、当初、福井でのお客さまとの共創・共育拠点として立ち上げましたが、これを期に、東京ー福井ー沖縄の永和メンバーを結び、東京のアジャイルコンサルメンバーも入り、リモートでのアジャイルコーチングや開発支援を提供しています。 リモート受託開発ももちろんですが、リモートコーチング、内製化支援、リモートでのアジャイルチームの立ち上げ支援、展開支援もサービス提供します。 本当は、福井にみにきて!といいたいのですが、今は「リモート見学」が可能です。会社単位で応募いただければセッションを企画しますのでぜひ!

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Management 3.0 Japan カンファレンスと、『リモートワーク―チームが結束する次世代型メソッド』

9/12(土) Management 3.0 創設者の Jurgen Appeloさんと、Work Together Anywhere の著者、Lisette Sutherland さんのダブル基調講演で開催されるようです。 http://management30.jp/m30jpcon/ ”Work Together Anywhere” は日本語訳が出ています。 TED にも出てたLisetteさんの話を聞いてみたいなぁ。リセットサザランドさんの、Work Together Anywhere. TED talk. はこちらです。 速いインターネット ヘッドセット などの基本に加え、「カメラだけ常時onパターン」、「音声だけ常にonパターン」、「バーチャルオフィス」の3パターンが面白かった。特に、「ミーティングをスケジュールするより、ドアノック」というのが会話パターンとして必要だというのは強く納得する。 「テレプレゼンス」はまだやったことないなぁ。確かに首振り、だけでもだいぶ違うかも。Management 3.0 Japan カンファレンスで、講演聞けるそうです。 http://management30.jp/m30jpcon/ 9/12(土) 。申込はもう始まっています。

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Modern Software engineering with Essence Japan Seminar

昨日オンライン開催された、Essence セミナーの平鍋からのレポートです。冒頭、Ivar Jacobson からもらったビデオを、ぼくが解説しながら流しました。 基調講演 より詳しくはこちら。スライド(PDF)もこちらから。https://essence.ivarjacobson.com/videos/tokyo-keynote-july-21-modern-software-engineering-essence ソフトウェアはビジネス的に大きな成功をおさめているが、それをささえるソフトウェアの工学は未熟なままだ。 これまで発見されているベストプラクティスを、「方法論」の呪縛から開放し、みんなで議論し改良し、使えるようにしたい。 3つのペルソナ=スポンサー、テッククリード、チーム、それぞれの課題は、 スポンサー:2,500万人ものソフトウェアエンジニアがいるのに、工学というより工芸のようだ。毎回新しい方法論や技術が現れ、投資が無駄になる。名の通った Guru の手法(方法論セールスマン)に依存している。チーム間で手法が流通しない。 テックリード:方法論争から開放され、必要なプラクティスを自由に利用したいのだ。それぞれの方法論のいいところをミックスしたい。また、手法ごとに語彙が違う。違う手法を使うと学ぶのがたいへん。 チーム:成功しているアジャイルチームは、自分たちで仕事の仕方を選べるのだ。アジャイルフレームワークに沿って仕事をさせられるのではなく、自分たちでプラクティスを選びたい。バックログをひたすらこなすのではなく、スマートに仕事がしたい。 エッセンスは大学でも教えられている。400年後にエッセンスを見ると、それは、ニュートンやガリレオが400年前にやったことと同じように見えるだろう。 Essence はどの方法論とも競合しない。例えば、Jeff Sutherland の Scrum と協調している。“Better Scrum with Essence” with Jeff Sutherland and Ivar Jacobson) 講演は、「一緒に未来を創っていこう」というメッセージで締め括られました。 角さん(翻訳者)の Essence 解説 とても分かりやすい解説でした。キーコンセプトである、7つのアルファや、例としてのペアプログラミングの記述、カードの説明などなど。本を読んでも難しそうだったコンセプトが明確になったと思います。 鷲崎先生のお話 これまでのソフトウェア工学が、「テーゼ」と「アンチテーゼ」の上下に触れながら、止揚されていく様子を Boehmの資料をもとに解説があり、ポストアジャイルとしての Essence の位置どりが話されました。また、小林さんの Essence を利用した事例も紹介されました。 パネルディスカッション 富士通の宮田さんから、日本のSI、そこで働くSEのあり方を変えていきたい、という力のこもったメッセージがありました。ある意味日本のSE論、とそこになかったものの反省から、知識を蓄えて、これからの創造的なSEのあり方を模索せねば、という危機感というか気迫を感じるお話でした。 富士通クオリティラボの島田さんから、品質保証の立場から、どうやってアジャイルに関与していくか、という戸惑いと思いをお聞きしました。やっぱり「参加していく」ことが重要だと話されていて、品質は「最後のゲート」ではなく、共に作る、ものだと再認識しました。 小林さんは現場視点から、Essence の事例をいくつか見せていただきました。使ってみるとなかなか面白い発見があるものですね。「匠メソッド」のマッピングも面白かった。 ぼくの方は、これまでのソフトウェア工学の Guru たちがこぞってアジャイル側に加担していること、でも、残していくものを残していく器(うつわ)として Essence の役割を話したつもりです。アジャイルの成功は「チーム」の成功、「ビジネスの成功」を基本としていて、それを直結しています。でも、チーム横断、企業横断、さらに産業横断でその体験を蓄積する仕組みがないのです。これはおそらくわざとで、動く実装があってはじめて機能する、というインターネット創生にはじまり、ソフトウェア現場、クラフトマンシップの学びから、まずはチームでビジネスの成功をつくらないと始まらない。企業で知識を蓄えるしくみは、たとえば、野中郁次郎のスクラムには、最初から書かれている(Multi-Learning)。ただ、問題は、いまの大企業のソフトウェア開発が、この「知識トップダウン」になっていること。知識が急激にアップデートされるのに、過去の成功・失敗から取り出された「守るべきこと」の集積になっている。知識のトップダウンを避け、さきに動くチームがなければならないので、順序としてはこれでいいい。次にぼくらがやらなければならないのは、知識を集める仕組みで、企業ワイド、産業ワイドにできるようになるといい。知識のボトムアップ。こここそが、Essence の生きる道、ソフトウェア工学の道ではないか、そして、アカデミアの役割もそこにあるのでは、と思っています。 また、「ソフトウェア工学は工学になりきれていない」という話は、土木工学がもともとエンピリカルであり、そこから、エンジニアリングの力で安定したという話の引用です。Mary Shaw […]

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