Jan 29, Manuel and Stefan, doters from FAU(Friedrich-Alexander-Universität) in Germany, and Tsuboyama, Endo, and Fujiwara sensei from Hitotsubashi University visited Agile Studio Fukui to see how we have been implementing Agile work style in our company, ESM, Inc.
1/29 にドイツの FAU大学からMauel, Stefan 先生、一橋大学から遠藤先生、坪山先生、藤原先生が福井の永和システムマネジメント、アジャイルスタジオ福井を訪れました。
Their main motivation is to explore and research how Agile implementations are done in different culture and companies in Japan and Germany, how knowledge is transferred within the organization, and how companies have transformed when Agile concepts are poured into the organizations… from a perspective of sociology through interviews with actual members in workplaces.
動機は、アジャイルが違った文化、日本と世界、ドイツという文脈の中でどのように実際の現場に定着しているのか、また、どのように既存の組織に変化を与えるのか、という「社会学」的視点で、理論ではなく現場へのヒアリングベースで調査をしたいということでした。
After I explained the state of Agile in Japan and why I made Agile Studio Fukui, they walk through the workplaces, and then, interviewed with several members about how they are working in real work life.
当日は、私から「日本のアジャイルの現状」や「なぜASFを作ったか」をお伝えした後、現場を見ていただきました。さらにその後で、実際のエンジニア一人一人に長くインタビューの時間を取って、多層的な調査をされました。

Agile Studio Fukui ではアジャイルレディなメンバーが集まってチーム開発していますが、永和システムマネジメントの中には、既存のプロジェクトをお客さまと相談して、徐々にアジャイルに変革しているプロジェクトもあります。
例えば下の現場は、既存のウォーターフォール開発の中(実際にガントチャート線表がある!)なのだけど、顧客との調整・交渉・合意を得て、毎週スプリントを回してリリースに向けての活動しているチームです。
ちょうどスプリント計画のやっている場面の写真が以下です。
- 全員が立って参加している。
- メインのボードはテーマをたて系列にしてその下にタスクを分解し、付箋紙をTODO-DOING-DONEと下に向かって流している(先週までは横流しだったがテーマが多くなったので、縦横をひっくり返した)。
- 左に「ふりかえり」のKPTボードがあり、その中から改善テーマを抽出して、「改善」というテーマ(右端)に取り上げる。
- 左下にリリースのバーンダウンがある。
- 一番右端には、前回お客さんが来社したときに書いてもらった、「感謝の言葉」カードが貼ってある。
- 一番右端下には、安定したデータベース構造や業務フローが astah で描かれ、A3印刷したものが貼ってあり各自が自由に持っていける。
受託開発の中で、なかなかすべてのプロジェクトをアジャイルには持っていけません。契約が大きな障壁ではあるのですが、実績にもとづく顧客との信頼が一番大きい部分です。徐々に信頼を得ながら変える努力をしていくことが、顧客とのよい関係を生み出していくのだろう、と改めて思っています。
個別の話を聞いてみたい、実際の現場を見てみたい!という方は、ぜひアジャイルスタジオ福井に見学に来てください!随時受け付けております。(Agile Studio Fukui のページ)
(ひらなべ)