9/2 に飯田橋のKDDIさんで行われた、Enterprise Offshore Development Conference に参加しました。これは、ベトナムで出会った、日本からのオフショア開発をやっている佐々木さんと加藤さんと、「日本に帰ったら一度、ノウハウを共有する会をやろうね」という約束を交わしたのがきっかです(FPTさんでのカンファレンス)。
今回、佐々木さんが音頭を取って会の開催にこぎつけました。
「はじめてのオフショア、アジャイル開発」
平鍋の資料です。これは、実は2002年くらいに astah の開発を始めて2年くらいたったときの、オフショアでアジャイル開発をするお話です。
以下、当日資料に少しコメントを入れて読みやすくしています。
まとめると、
- 10年以上続いている、アジャイルオフショア事例です。
- ツールは進歩しても、大事な変わらないもの(ソーシャルプラクティス)が多い。これらを中心にお話しました。
- 特に立ち上げ時はコミュニケーション(人を知る)が大事。部屋を一緒にする、ペアプロ、など期間を。知らない人とメールでコミュニケーションしない。
- 「ふりかえり」が超重要。分かれていても、KPTシートを交換するなど、本音の会話を。
- 開発方針や、全体絵、会社としての思い、などを最初に語ろう。
- 絵、UML、による仕様の「理解共有」(Shared Understanding)が大事。特にこの開発はUMLエディタなので、UMLメタモデルを議論しながら理解することが必須になりました。
技術的には、
- 各イテレーションについても、アプリケーションの性質上、モデル層は各リリース毎の先頭イテレーションにストーリーとしていています(スクラム的にはバックログの先頭の意味)。
- UIのなめらかさや思考を止めないことを重視しているため、最後のイテレーションをすべて手動のストーリーテストにあてています。
- テストを3層にわけて作っています。モデルテスト、コマンドテスト、ストーリーテスト。
当日は時間が混んでいて、私はすぐに会場を出てしまいましたが、佐々木さんと加藤さんのお話きけずにごめんなさい。
「爆速 オフショアに挑む」
IDOM(旧:ガリバーインターナショナル)加藤さんのプレゼン。200人月を3.5ヶ月でリリースしたというクルマコネクトの爆速開発事例です。
この発表では、FPTさんの部隊とともに開発しながら、ハノイからダナンへと拠点を移した話、コアとなるデータベース設計やAPI設計は日本で(加藤さんが)やった話、要件定義をキーメンバーを日本にやって固めた話、などが中心でした。